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【タイトル】:ABFES05J(四姫、夏の帰還)
【作  者】: AB
【I  D】: KHA00220(NIFTY) GEE17146(PC-VAN)
【転載条件】: 可。できたら連絡下さい。
--【お話】---------
「夏が帰ってきたよ」
 階段を上がってきた冬がいいました。春はちょっと窓の方を振り返り、そして
冬を見ました。冬も階段の途中で足をとめ、窓の向こうに広がる景色を眺めまし
た。春は嬉しいような悲しいような、不思議な気持ちになりました。春が世界の
見回りを終えるといつも、夏は入れ替わるように旅立ってしまうので、夏にあう
のは半年ぶりでした。春は、自分が咲かせてきた花たちや、森の動物たちの話が
聞きたくて、夏が帰ってくるのをずっと待っていたのでした。けれど、夏が帰っ
てくると、一番のなかよしの秋が塔を離れ、世界の見回りに旅立ってしまうので
す。夏も冬も、自分より年上だし、二人は何かというとすぐに喧嘩をするので、
秋がいないと、春はなんだかひとりぼっちになってしまうような気がするのでし
た。
「さて、そろそろ旅のしたくをしようかね」
 秋は、誰にいうともなくそんな風につぶやきました。窓の外には、今年最後の
入道雲が、遠い地の向こうから、ゆっくりと歩いてくるのが見えます。
 ここは四季の塔と呼ばれています。どこにあるのかは誰も知りません。
--【コメント】---------
 ああ、11時50分。ぎりぎりだー。
 いろいろやり残したこともあるけど、何とか完成しました。下絵にわりと時間
をかけたんですが、縮小したら、苦労のあとは根こそぎ吹っ飛んでしまいました。
ああ(;_;。
  

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